Googleは2023年12月初め、モバイルフレンドリーテスト(Mobile-Friendly Test)、そのAPI、Search Consoleの「モバイルユーザビリティ」レポートを終了しました。Googleが代わりに案内しているのは、Chromeに組み込まれたLighthouseです。いまページのスマホ対応を確認するなら、Lighthouseのモバイル監査、スマホ表示での目視確認、そしてGooglebotからの見え方がわかるSearch ConsoleのURL検査を組み合わせましょう。
Googleのモバイルフレンドリーテストはどうなったのか
Googleは2023年に終了を発表し、2023年12月4日にツールを削除しました(Search Engine Landの報道)。モバイルのユーザビリティを確認するより優れたツールがすでにあり、その代表がLighthouseだというのが理由です。旧テストのURLにアクセスすると、現在はLighthouseの案内に転送されます。
スマホ対応の重要性が下がったわけではありません。Googleはほぼすべてのサイトでモバイル版をインデックスしている(モバイルファーストインデックス)ため、スマホに返されるページがそのまま評価の対象になります。旧ツールは合否を表示するだけでしたが、今はより詳しい情報を示すツールを組み合わせて同じ判断をします。
旧テストがチェックしていた項目
旧テストが指摘していた問題は数種類で、今でも最初に確認すべき項目として有効です。
- viewportのmetaタグがない、または幅が固定されている
- コンテンツが画面幅より広い
- 文字が小さすぎて読めない
- クリックできる要素同士が近すぎる
- モバイルブラウザが対応していないプラグイン(現在はほぼ見かけません)
いずれも、以下のツールでチェックできます。
代わりになるツールと確認できること
| ツール | 費用 | わかること | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| Lighthouse(Chrome DevTools内) | 無料 | モバイルエミュレーションでのパフォーマンス、アクセシビリティ、ベストプラクティス、SEOの監査。viewportやタップ領域のチェックも含む | 1ページの詳細なレポート |
| PageSpeed Insights | 無料 | Lighthouseのラボデータと、あればChromeユーザーの実測速度データ | 公開URLの速度とCore Web Vitals |
| Search ConsoleのURL検査 | 無料(所有権を確認したサイト) | ページがインデックスされているか、レンダリング後のHTML、スマートフォン用Googlebotのスクリーンショット | Googleからの見え方の確認 |
| Search Consoleのウェブに関する主な指標レポート | 無料(所有権を確認したサイト) | モバイルの実ユーザー速度が良好・不良のURLグループ | サイト全体の速度の問題 |
| Chromeでのスマホ表示 | 無料 | モバイルのユーザーエージェントでスマホサイズにしたときの見た目 | 多数のページの素早い目視確認 |
| 実機またはエミュレーター | 無料〜有料 | 本来のレンダリング、タッチ操作、キーボードの挙動 | 最終確認 |
10分でできるスマホ対応チェック
旧テストのワンクリック判定に代わる手順です。
- 目で見る。 ページを幅360pxと430pxのスマホ表示で開きます。DevToolsのデバイスモードでも、Mobile View Extensionのようなワンクリックの拡張機能でも構いません。拡張機能はモバイルのユーザーエージェントで再読み込みするので、端末別のページがあればそれも確認できます。横スクロール、小さすぎる文字、詰まったボタンがないかを見ます。
- Lighthouseをモバイルモードで実行する。 DevToolsでLighthouseパネルを開き、Mobileを選び、必要なカテゴリにチェックを入れて分析します。Performanceのviewportに関する項目、インデックスの基本を確認するSEOカテゴリ、タップ領域やコントラストの問題がわかるAccessibilityを確認しましょう。手順はLighthouseのモバイル監査で解説しています。
- 実ユーザーの速度を確認する。 PageSpeed InsightsにURLを入力し、十分なアクセスがあるページならまず実測データの欄を読みます。詳しくはモバイルの表示速度テストのガイドをご覧ください。
- Googleに確認する。 Search ConsoleのURL検査を開き、公開URLをテストからテスト済みのページを表示を選ぶと、スマートフォン用Googlebotが受け取ったスクリーンショットとHTMLを確認できます。
4つすべてに問題がなければ、どの基準で見てもスマホ対応できているといえます。
外部の「モバイルフレンドリーチェック」サイト
URLを入れるとスコアを返す「モバイルフレンドリーテスト」を提供するサイトは数多くあります。スクリーンショットをさっと撮るには便利なものもありますが、次の2点に注意してください。
- 自社のサーバーからページを読み込むため、
localhost、ログインが必要なステージング環境、未知のボットをブロックするページはテストできません。 - スコアは各サービス独自の基準で、Googleの基準ではありません。外部ツールで合格になっても、Googleが同じように見ているとは限りません。
実際に対応を決める際は、LighthouseとURL検査で裏付けを取りましょう。
見つかった問題を直す
上記のチェックでわかるのは「何が」問題かです。viewportタグ、可変レイアウト、文字サイズ、タップ領域、画像などの直し方はWebサイトをスマホ対応にする方法を参考にしてください。WordPressのサイトならWordPress向けのガイドをご覧ください。
よくある質問
Googleのモバイルフレンドリーテストはまだ使えますか?
使えません。Googleは2023年12月に、このツール、そのAPI、Search Consoleのモバイルユーザビリティレポートを終了しました。
Googleはモバイルフレンドリーテストの代わりに何を推奨していますか?
Googleが案内しているのはChromeのLighthouseです。Lighthouseを実行して実ユーザーのデータも加えるPageSpeed Insightsと、Search ConsoleのURL検査ツールで、残りをカバーできます。
スマホ対応は今もGoogleの順位に影響しますか?
Googleはサイトのモバイル版をインデックスしており、Core Web Vitalsもモバイルは別に集計されます。合否の表示はなくなっても、スマホで使いにくいページは不利になります。